2014年3月18日火曜日

緩和ケア 寄り添うこと

先週、連携病院の緩和ケア病棟・緩和ケアチームの講習会に出席してきました。
 緩和ケアとは、現在多くの場合はがん「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、身体的・心理的・社会的苦痛:つらさに焦点をあて、QOLを改善する、生活を支えるケア」のことだそうです。しかし、何を大切にしたいかは患者さん・家族ごとに異なります。
 
 かつてはホスピスの中で提供されてきたものが、在宅との連携に向かいつつあります。
地域に開かれ、地域を支え・地域に支えられる、多職種が関わるなど・・・

多くを考えさせられました。
 
 支えることは分野が異なるとも言えますが、患者さんと家族に寄り添うこと、多職種が関わり、QOLを改善し、在宅も含めてとは・・・ 学ぶことは多いです。
 今後の歯科医師・歯科衛生士が出来ることは何があるでしょう。これからの課題でもあります。

2014年3月13日木曜日

地域で支える食支援 講演会 


今日は(八南歯科医師会日野支部(日野市歯科医会)の歯科医療連携講演会
地域で行う食支援〜日野市における連携〜
 日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック菊谷武先生の講演会に歯科衛生士4名と院長で出席してきました
 今回は歯科医師 歯科衛生士はもちろん 医師 看護師 ケアマネージャー 行政の方 介護職員 薬剤師など 様々な職種=多職種の人が集まりました。
摂食・嚥下障がいに対応するためには多職種の連携が欠かせません。菊谷先生の講演は、いつも興味深く、対象の方にわかりやすくエピソード的に全体を伝えるわかりやすいものでした。知識の整理はもちろん、多職種の人にいかに興味を持ってもらうか、いかにわかりやすい例を選ぶか しかも摂食・嚥下の奥の深さを垣間見せてくれるものでした。
 あっという間の2時間でした。院長は今回の準備・司会を含めた歯科医師会の事業でしたが、地域の人とつながること、摂食・嚥下の大切さをまた知ることができました。


2014年3月10日月曜日

日本ヘルスケア歯科学会オピニオンメンバー会議 神戸 

 日帰りで神戸まで行ってきました。
当院が所属する日本ヘルスケア歯科学会の会議と講習会が開催されるためです。
全国から会員の先生が集まってきます。
午前の会議の後、午後はヘルスケア歯科学会の会長による講演会でした。
現在取り組んでいるICDASという診断基準や新しい有用な診断機器など様々なお話を伺えました。
この時に久しぶりに会える先生方とのひと時は楽しく、有用で、歯科医院がこれから向かうべき筋道を考えるうえで、いつも大切な時間となります。
 定期的に資料をとること、それからわかること、患者さんの生活に寄り添い、伝えること、などなど
多くを学び取る1日でした。

2014年2月3日月曜日

食事の姿勢

食事の姿勢

 本日は月2回訪れている高齢者施設での口腔ケアの日

施設の看護士さん・栄養士さん・ケアスタッフの方々と当院の歯科衛生士と歯科医師 総勢10名前後で食事の食べさせ方が難しいお二人の利用者さんを囲んで、安全に食事の支援ができないか検討しました。

 お一人は背中が丸まってきているために食事姿勢が難しく、食べている間にもだんだんと姿勢が変わってきます。食事の際の姿勢の大切さは今まで学んできていることですから、車いすの角度やクッションなど、その方の飲み込みを観察しながら様々な工夫をしていきます。
 施設職員の方のアイデアで車いすではなく、いすに座ってもらうことにしました。不思議なことに今まで思うように動いていなかったお口の動き方がずっと良くなりました。さらにクッションを工夫したところ、食事介助もずっと楽になりました。傍から見ても利用者さんの顔も和んで自然になり、ずっと食べやすくなったようです。
 もうお一人はお口周りが動かず 食べるのが難しい状況の方です。今までも様々な工夫をされていましたが、車いすのセッティングを大幅に変えて、さらに無理な力がかからないように入れたクッションのおかげでしょうか。飲み込みができるようになりました。不思議なことにがちがちに固くなっていた首回りがだんだんと柔らかくなってきました。
 健康な時には、姿勢の保持をすること、呼吸をすること、呼吸しながらタイミングをみて食べ物の形を口の中で整えて安全に飲み込むという動作が自然にできています。
 年齢とともに、またその方の抱えてきている疾患や背中が丸まるなどの状況で、できることが限られてきます。姿勢だけでなく食事の形態やその方の体調、嗜好など 様々な職種の方の今までの日々の関わりが大切です。
 その答えは利用者さんと日々介護に関わっている職員の方々の中から出てきました。


歯科医師と歯科衛生士が学んできた摂食・嚥下・口腔ケアの知識だけでは解決できません。日々関わっている職員の方との話し合いの中でたくさんの気づきがあります。

2014年1月6日月曜日

ご飯を食べよう

昨年12月、食生活についてのセミナーに参加しました。
 私たちは、「おいしく食べられるためのお手伝い」をさせていただいていますが、なんでも好きに食べて健康を害しては本末転倒です。
生活習慣病の原因は運動不足、ストレスなどもありますが、食生活が大きな原因といえます。
先日、和食が無形文化遺産に登録されました。日本は島国のため、山や海などの自然に恵まれて、食物も豊富です。和食のほとんどは、食材が何かわかるように目でも楽しめるように作られています。お菓子やジュース、パンなどは全て加工されたものです。そして、砂糖と脂肪がたくさん含まれています。砂糖と脂肪は中毒性があり、なかなか簡単にやめられるものではありません。
たとえば、ケーキバイキングはよく見かけますが、和菓子バイキングは見たことがありません。和菓子は基本的に砂糖だけですが、ケーキは砂糖に加え、バターやマーガリン、ショートニングなどの脂肪もたっぷり含んでいます。脂肪が加わるだけで、脳は混乱し、歯止めがきかなくなってしまうのだそうです。
食器を洗うときにも、砂糖や脂肪(油)を使った料理には洗剤が必要です。水洗いだけではベタベタした感じを落としきれません。すなわち、口の中も同じ状態になっているということです。
砂糖や脂肪の料理を食べれば歯にもベタベタした汚れが残り、とても落ちにくいのです。
自然な甘みの米、芋などの糖分は食べ過ぎることはありませんが、お菓子の糖分(砂糖)は食べ過ぎてしまうことが多いので注意しましょう。
 さらに大切なことは、“噛む”ということです。しっかり噛むことで適量での満腹感が得られることや健全な歯列を育成すること、栄養の消化吸収が効率よくできます!!

食事内容によって、むし歯になりやすいだけではなく、身体への影響も大きいことを意識してみましょう。